好きなことを仕事に
YouTubeで僕らの時代を見た。
前後編合わせて1時間の内容だったが非常に面白くあっという間だった。
大学生のころウイニングイレブンが流行って友達と授業サボってずっとやってた。
それを機にサッカーに興味を持つことが出来て、当時の世界各国の代表メンバーはほとんど言えたと思う。
オーウェン・ダーヴィッツ・シェフチェンコ・ロイキーン・ラパイッチ・ヴェロン・ロベカル・レコバ・ラウル…、思い出せばキリがない。
類にもれず、当時の日本代表も大好きだった。
小野伸二・稲本潤一・中村俊輔・松田直樹。みんなサイコーだった。
中でも一番好きだったのが中田英寿。
キラーパスともワガママなパスとも呼ばれた良くも悪くも世間から注目されたプレイスタイル、まず倒されないフィジカルの強さ。ヒデのプレー1つ1つに僕は熱くなったものだ。
そのヒデとあのキングカズといじめカッコ悪いの前園真聖。
僕にとって面白いの塊でしかない大好物の内容だった。
YouTubeの凄い所は、「あなたへのおすすめ」でくくられた関連動画の精度の高さだ。
一度僕らの時代を見ただけで今まで見たことがない中田英寿の関連動画がズラッと並ぶ。
カズだって前園だってたくさん動画あるがはずなのに、何処かで私の趣味嗜好を読み取り中田英寿好きを見抜いている。YouTube恐ろしい。
当時日本代表の監督だったザッケローニ監督とヒデのオールイタリア語での対談も面白かったし、モウリーニョとの対談も面白かった。
中でもASローマ時代に一緒にプレイしたバティストゥータとの対談は特に印象に残っている。
日本が初めてフランスワールドカップに出場した時に初戦で対戦したのがアルゼンチンだった。
試合の前日にバティストゥータは足を捻ったようでガンガンに冷やして痛みが少しでも和らぐ様にしていたらしいが、それでもかなり痛みが残ったまま試合をしていたらしい。そんな状態で1点獲っちゃうんだからたまらない。「足が痛くなかったら3点くらい獲ってたんでしょ?」というヒデの掛け合いも面白かった。
驚いたのはバティストゥータは今サッカー関係のしごとには就かずアルゼンチンで牧場を複数経営しているということだ。
サッカーで稼いだお金は全て牧場経営に使ったんだと話したバティストゥータ。
なぜなのか詳しい理由は話してなかったと思うけど、全体の話から察するに単純に自分の好きなことに使おうと思ったからだと思う。
ヒデも今「旅人」というぼやっとした枠にしかはめることが出来ない仕事をしているけど、インタビューの最後に「自分の好きなことを真剣にやり続ければそれが仕事になる。サッカー選手にだってお金がほしいからなったわけじゃなくて、サッカーが好きだから一生懸命練習してたらサッカー選手になれた。お金はあとからついてくる。まず好きだからやることが大事」と話していた。
なるほど、と感心してしまったと同時に湧き出る疑問。
「自分の好きなことって何だったっけ?」
今の仕事は嫌いではないけど好きでもない。生活するお金を稼ぐためにしてる。
でもそれってほとんどの人が当てはまるんじゃない?とも思うけどヒデが言っていることに違和感は感じない。
何故かわからないけど自分の好きなこといつの間にかパッと思いつかなくなってしまったなぁ…。
サッカーも今はW杯の時に湧き出るにわかファンと変わらないレベルだし、昔は野球とかプロレスとか格闘技とか相撲とかお笑いとかも大好きだったけど熱狂するほどかと言われたらそうでもないし。
無理やりひねり出してみると、今好きなのはゲームかな?
思うのは自分が高校生の時にeスポーツとかYouTuberとかゲームストリーマーが流行っていたら確実にそっち方面に行っていたなー。もうすぐ40になろうかというおっさんが今から目指すのは難易度が高すぎる。
けどこういう分野を作り出した人たちはゲームが好きで一生懸命やっていたらお金があとからついてきた典型例なんでしょうか?
今はまだ広く認知された分野ではないけど、棋士の様に何年後かには立派な職業になっているのかもしれない。好きなことやってお金が稼げるって素敵なのに、なかなか出来ることじゃないよね。現実さんって厳しすぎるよ。