失敗する人のパターン

仕事をしていて失敗することは誰にでもある。

ただ、「またアイツか…」と失敗を何度も起こす人も存在する。

そういう「またアイツか系男女」はなぜ特定の人に集中して失敗が起きてしまうのか?

個人的に大きく分けて2パターンに分かれると思う。

失敗が苦ではない人と

一人でたくさんの仕事を任されている(押し付けられている)人だ。

 

失敗を苦としていない人は、極端に言えば失敗によって迷惑を掛けるお客さんやアフターフォローをする職場の仲間達に対して、他の人より罪悪感が薄く責任感も乏しい様に思う。また職場の仲間や上司にお説教されても「(謝罪の気持ちが薄まった)すいません」を堂々と連呼する能力に長けており、良く言えばハートが強いタイプだと思う。

このタイプの人間がまだ20代以下であれば修正出来る可能性はあるが、30代以上の場合はほぼ諦めたほうがいいと思う。はっきり言って手の施しようが僕には思いつかない。

 

 ただ、後者の一人でたくさんの仕事を任されている(押し付けられている)人にはお説教をする時に少し気を使う必要があると思う。

このタイプの人は「人にやらせるより自分でやったほうが早い」と思っている人が多く、どの仕事もちゃんとしっかりやりたい職人・芸術家気質の人がなりやすい。

このタイプがある程度ハートが強く、出来ない(やりたくない)仕事をしっかり断れる人であれば失敗は少ないのだが、ハートが弱くキャパオーバーになりかけているのに、押しの強い上司や仲間からの依頼を断れない人。例えるなら「やさしい人」と評価される人間は要注意だと思う。

基本的に仕事は出来るので、はじめに与えられた難易度1~2の仕事をどんどんこなしていくが、気がつけば難易度1~2の仕事が20~30個と増えている。こうなってくると「○○君(さん)に任せれば大丈夫」という絶対的な信頼という名の都合のいい便利ロボットが誕生する瞬間が訪れる。難易度5~7の仕事を頼まれる様になり、最終的には難易度MAXの仕事を放り込まれ、気がつけば完全にキャパシティーオーバー。
結果、難易度1~2の仕事でミスをして仲間から「どうしてこんな事もできないの?」と叱責されるのである。

叱責する側は「この人は仕事が多くて大変だ」とぼんやり分かってはいるが、どれくらい大変かという所まではわからない。というか、その人の仕事をやったことがないからわかりようがないのだ。叱責された方も自分のミスということで反省するが、その副作用として「オレにばっかりめんどくさい仕事を押し付けているくせに」という気持ちが産まれてしまう。この気持が溜まっていくとある瞬間に爆発し急に仕事に来なくなったりしてしまうのだ。

結論を言えば叱責する側もされる側、どちらも悪い所がある。

だからこういう状況になっていることに気がついた人は、自分の地位に関係なく助け舟を出してあげてほしい。叱責する前に仕事の蟻地獄に陥っているのではないかと一呼吸置いて「こんなミスあなたらしくないね。仕事の量増やしすぎた?」と声を掛けたり、「新しい仕事を教えてくれませんか?」と声を掛けてほしい。掛けられた方は「この人には難しくてできない」とか思わずに素直に甘えてほしい。ただ日常会話をするだけでもいいから、何か温かいアクションを起こしてほしいと心から思う。

30代を過ぎていくと自分の性格やクセを変えることはほぼ不可能に近い。運動が得意な人・苦手な人がいるように、自分は当たり前にできることが誰かは苦手だったりするものだ。頑張ってやっているのに楽しくないのは辛いから、こういうことが早くなくなるように祈るばかりです。